ウェブサイト制作における「親身なヒアリング」の真意:お客様の想いを深く理解するために

目次

はじめに:AI時代だからこそ大切にしたい、人と人との対話

私たち「らいふぼーと」は、2003年の設立以来、名古屋市守山区を拠点として、企業様や店舗様のウェブサイト制作と運用をお手伝いしてまいりました。

20年以上にわたる活動の中で、私たちが何よりも大切にしてきたこと。それは「ITでワクワクを創造する」という想いです。情報発信の手段が日々進化する現代において、私たちは単に情報を「伝える」だけでなく、「伝わる」デザインと設計で、お客様の成長を支え続けたいと願っています。

現在、ウェブ制作の世界は「AIエージェント元年」と呼ばれる大きな変革の時を迎えています。大規模言語モデル(LLMと呼ばれる、膨大なデータから学習した人工知能)は、文章作成やデザイン提案の効率を劇的に高めました。

しかし、技術が高度化すればするほど、ウェブサイトの真の価値、すなわち「お客様のビジネスの核となる想い」は、AIによる効率化では到達できない領域として浮き彫りになってきます。

ウェブサイトが単なる情報の器ではなく、企業のブランドと魂を伝える媒体であるならば、その制作過程における「親身なヒアリング」こそが、すべての成功の鍵となります。このヒアリングこそが、お客様の想いを引き出し、お客様と一緒に「目的のあるウェブサイト」を創るパートナーとして、末永くお付き合いできる信頼関係の基盤なのです。

本記事では、私たちが2003年の設立以来、大切にしてきた「親身なヒアリング」が、なぜウェブ制作における最も重要な要素なのかを、実例を交えながら深く解説いたします。

ヒアリングは「情報収集」ではなく「価値の発見」である

ヒアリングに対する一般的な誤解

多くの制作会社にとって、ヒアリングは「必要な情報を集めるプロセス」に過ぎません。ページ数はいくつ必要ですか、どんな機能が欲しいですか、予算はどれくらいですか。こうした質問を並べて、チェックリストを埋めていく作業になってしまっているのが実情です。

しかし、「らいふぼーと」にとって、ヒアリングとは全く異なる意味を持ちます。それは、お客様の潜在的な価値や、まだ言葉にできていない想いを発見する、高度な専門的プロセスなのです。

経験に基づく「想い」の汲み取り

私たちは、2003年の設立以来、お客様の目的達成をサポートするホームページ制作・WEBサービスに取り組んできました。この長きにわたる経験から、お客様自身が気づいていない「伝えたいこと」の核心を、対話を通じて引き出す技術を磨いてきました。

例えば、ある建設会社様からのご依頼でこんなことがありました。最初のお問い合わせでは「競合他社と同じような会社案内のサイトが欲しい」というご要望でした。

しかし、親身にお話を伺う中で、その社長様が何よりも大切にされていたのは「職人一人ひとりの技術と誇り」であることがわかりました。さらに深く掘り下げていくと、若手職人の育成に力を入れており、その成長過程を記録として残したいという想いがあることも判明しました。

結果として、私たちが提案したのは単なる会社案内ではなく、職人の声や施工事例を継続的に発信できる、成長の記録としてのウェブサイトでした。これは、親身なヒアリングを通じて初めて見えてきた、真の目的です。

私たちのスタンダードプランが目指すもの

私たちのスタンダードプランは、「親身なヒアリングをもとにお客様のサービスの詳しい紹介や、施工例などを投稿できるサイトを制作するプラン」と定義されています。

これは、単にテンプレートに情報を流し込むのではなく、深い対話を通じて、以下のような価値の発見を目指すことを意味します。

潜在的な強みの言語化

お客様が日頃当たり前だと思っているサービスや技術の中に、競合他社にはない決定的な魅力を見つけ出します。「うちは普通ですよ」とおっしゃるお客様の中に、実は素晴らしい強みが隠れていることがよくあります。

目的の再定義

お客様が当初考えていた制作目的が、実はビジネスの真の課題と異なっていた場合、対話を通じて真の「目的のあるウェブサイト」を再定義します。

この「価値の発見」こそが、ウェブサイトを「伝える」ものから「伝わるカタチ」に仕上げるための、最初の、そして最も重要なステップなのです。

ヒアリングが生む「伝わる」デザインと設計

ヒアリングで深く理解された想いは、ウェブサイトのデザイン、機能、運用のすべてに一貫して反映されます。

デザインへの反映

お客様の想いを、伝わるカタチに仕上げるための色彩やレイアウトは、ヒアリングで得られた企業の理念やターゲット層の感情に基づいて決定されます。

例えば、当社の社員が探求している「カラーセラピーの魅力」の知見を応用すれば、ヒアリングで感じ取ったお客様の潜在的なメッセージを、色彩心理としてデザインに落とし込み、訪問者の感情に直接訴えかけることが可能になります。

暖色系の色を使うか、寒色系の色を使うか。これは単なるデザインの好みではなく、お客様がどんな印象を与えたいのか、どんなお客様に来てほしいのかという想いに直結します。

機能への反映

単なる会社概要ページではなく、「お客様のサービスの詳しい紹介や、施工例などを投稿できるサイト」を制作するなど、ビジネスの特性に合わせた機能を設計します。

これは、ヒアリングを通じてお客様の日常業務と営業戦略を深く理解していなければ不可能です。例えば、施工写真を頻繁に撮影される業種なのか、お客様の声を集めることに力を入れているのか。こうした日々の活動を理解することで、本当に役立つ機能が見えてきます。

AI時代に「親身なヒアリング」が果たす役割

AIの力を活かすために必要な「独自の視点」

AI技術が進化し、「AIエージェント元年」を迎えた今、定型的な情報処理はAIに任せられます。しかし、だからこそ、「親身なヒアリング」による人間的な洞察力の価値が高まっているのです。

AI(Vertex AI+Geminiなど)は、大量のデータから文章やアイデアを生み出せます。しかし、そのアウトプットを「お客様の独自の想い」に特化させ、他社との差別化を図るためには、人間による深い洞察が必要です。

私たちは、この点を重視しています。2025年8月6日に開催された青年部向けセミナー「ChatGPTで会社の魅力を引き出すコピーづくり」での経験が示すように、AIはあくまで「道具」です。

ヒアリングを通じて抽出されたお客様の「核となる想い」や「ユニークな強み」こそが、AIに与えるべき最も重要なインプット情報となります。結果として、他社には真似できない、オリジナリティの高いコンテンツを生み出すことができるのです。

具体的な活用事例

例えば、飲食店様のウェブサイトを制作する際、AIに「飲食店のキャッチコピーを作って」と指示しても、ありきたりな文章しか出てきません。

しかし、ヒアリングを通じて「創業50年の老舗で、三代目が祖父から受け継いだ秘伝のタレを守り続けている」「地元の農家から直接仕入れた野菜にこだわっている」といった具体的な想いや事実を引き出し、それをAIに伝えることで、初めてその店にしかない魅力的な文章が生まれます。

AIは強力な道具ですが、その道具を使いこなすためには、人間による深いヒアリングが不可欠なのです。

LLM時代でも必要な「本質」の探求

私たちは、「SEOは終わったのか??LLM時代でも必要なSEOの本質」という問いに対し、質の高いコンテンツと安定した環境の重要性を主張しています。

ヒアリングを通じて、お客様の想いや独自の経験を深く掘り下げることは、他にはないオリジナリティを生み出します。これは、AIエージェントが優先的に参照したがる「信頼性の高い情報源」となるためのコンテンツの核を構築することにつながります。

Googleなどの検索エンジンは、独自性のある、実体験に基づいた情報を高く評価します。親身なヒアリングによって引き出されたお客様の生の声、実際の事例、独自のノウハウは、SEO対策としても極めて有効なのです。

長期的なパートナーシップの秘訣:信頼関係の構築

運用への安心感と責任の明確化

「親身なヒアリング」は、制作前の単発の作業ではありません。それは、私たちが「お客様と一緒に『目的のあるウェブサイト』を創るパートナーとして、末永くお付き合いできれば幸いです」という理念を達成するための、長期的な信頼関係の出発点となります。

ヒアリングを通じてお客様の期待値や懸念事項を完全に理解することで、公開後の運用における信頼を担保することができます。

サーバー管理への安心

お客様は、ウェブサイトを制作したパートナーが、その後の運用についても「セキュリティ対策から保守までしっかりとサポート」してくれることを望みます。

ヒアリングで運用リスクや保守体制(月額保守5,500円~)について明確にコミュニケーションを取ることで、お客様は安心してデザイン・機能・運用のすべてを一貫してサポートされる体制に身を委ねることができます。

実際、あるお客様からこんな声をいただいたことがあります。「最初のヒアリングで、公開後のことまで詳しく説明してもらえたので、不安なくスタートできました。何かあったときにすぐ相談できる相手がいるというのは、本当に心強いです」

危機管理の共有

私たちは「北海道警の偽サイトが発見された件から見える、URLの罠と公式サイトの責任」についても情報発信しています。

ヒアリングを通じてセキュリティリスクへの意識を共有し、お客様の資産を守るという私たちの責務に対する信頼を高めています。ウェブサイトは単なる情報発信ツールではなく、企業の顔であり、時には攻撃の対象にもなり得ます。

だからこそ、制作段階から安全性について十分に話し合い、対策を講じることが重要なのです。

ブランドの統一性による深い安心感

信頼は、一貫性によって深まります。ヒアリングを通じてお客様のブランドの根幹を理解することは、ウェブサイトを超えたブランド活動全体に寄与します。

私たちは、ホームページ制作だけでなく、「パンフレット制作」も行い、Webと紙の両軸から「統一感のあるブランドづくり」をお手伝いしています。

これは、お客様の想いが一つのブレもない形で市場に伝達されるよう担保するものであり、長期的な信頼関係の構築に不可欠です。

例えば、ウェブサイトでは明るく親しみやすいトーンで情報発信しているのに、パンフレットでは硬い印象の文章になっていたら、お客様は混乱してしまいます。

ヒアリングで理解したブランドの核を、すべての媒体で一貫して表現することで、お客様の記憶に残るブランドを構築できるのです。

コスト透明性による信頼の獲得

「親身なヒアリング」は、お客様の予算的な制約に対しても寄り添います。私たちは、「予算をかけずWEBでのプロモーションができるよう、基本的に無料のソフトウェア群を使用するご提案」を行っています。

初期費用がかけられない方向けのセルフプラン(初期料金110,000円~)や、最低限必要な機能を盛り込んだミニマムプラン(初期料金220,000円~)、そして親身なヒアリングに重点を置いたスタンダードプラン(初期料金440,000円~)の棲み分けは、ヒアリングを通じてお客様の真のニーズと予算を理解した結果です。

この透明性と選択肢の提供こそが、信頼の証となります。

「本当はもっと費用をかけたいけれど、今は予算が限られている」というお客様には、将来的な拡張を見据えた設計を提案します。「最初から充実したサイトを作りたい」というお客様には、スタンダードプラン以上をおすすめします。

大切なのは、お客様の現状と将来のビジョンを理解し、最適な提案をすることです。そのためには、やはり親身なヒアリングが欠かせません。

実際のヒアリングで大切にしていること

お客様の言葉の裏にある真意を読み取る

ヒアリングで最も大切にしているのは、お客様が口にされた言葉だけでなく、その裏にある真意を読み取ることです。

例えば「競合他社のような立派なサイトが欲しい」というご要望の裏には、「業界で認められたい」「信頼される企業だと思われたい」という想いがあるかもしれません。

あるいは「とにかくアクセス数を増やしたい」というご要望の裏には、「売上を伸ばしたい」「認知度を高めたい」という本質的な目的があるはずです。

私たちは、表面的な要望だけで満足せず、「それはなぜですか?」「その先にどんな未来を描いていますか?」と、掘り下げて質問させていただきます。時には、お客様自身も気づいていなかった真の目的が見えてくることもあります。

業界特有の課題を理解する

20年以上にわたって様々な業界のお客様と向き合ってきた経験から、業界特有の課題や悩みを理解することの重要性を実感しています。

建設業なら人材不足や若手育成、飲食業なら集客や人手不足、小売業ならEC展開や在庫管理など、業界ごとに共通する課題があります。

これらの背景知識を持ってヒアリングに臨むことで、お客様がまだ言語化できていない悩みを先回りして理解し、解決策を提案できます。

時間をかけることの価値

親身なヒアリングには、時間がかかります。1時間や2時間で終わることもあれば、何度も打ち合わせを重ねることもあります。

効率だけを考えれば、短時間で済ませた方が良いかもしれません。しかし、私たちは時間をかけることの価値を信じています。

なぜなら、お客様との対話を重ねる中で、初めて見えてくるものがあるからです。最初の打ち合わせでは緊張されていたお客様が、回を重ねるごとにリラックスして本音を話してくださるようになります。

そうして初めて、本当に必要なウェブサイトの形が見えてくるのです。

まとめ:「ITでワクワクを創造する」ための設計図

ウェブサイト制作における「親身なヒアリング」の真意は、単なる情報収集ではありません。それは、2003年の設立以来、私たちが貫いてきた「ITでワクワクを創造する」という理念を、お客様のビジネス成長という形で具現化するための「設計図」を描くことにあります。

ヒアリングを通じてお客様の想いを深く理解し、それを伝わるカタチに昇華させること。そして最新のAI技術やサーバー管理といった専門的な基盤と融合させることで、他社には代替できない、揺るぎないパートナーシップが構築されます。

お客様の目的達成をサポートするために、私たちはこれからも「親身なヒアリング」をサービスの核心に置き、末永くお付き合いできる信頼関係を築き続けます。

ウェブサイト制作における「親身なヒアリング」とは、例えるならば、高性能な建築物(ウェブサイト)を建てる前の「地盤調査」のようなものです。

地盤(お客様の想いや真の目的)を深く、丁寧に、そして時間をかけて調査することによって、初めて、最新の建築技術(AI、デザイン、機能)を最大限に活かし、長きにわたり多くのお客様のウェブサイト制作と運用をサポートしてきた経験に裏打ちされた、安全で堅牢な構造物(目的達成サイト)を建てることができるのです。

もし、あなたが「想いは強いのに、それをどう伝えればいいかわからない」「ウェブサイトを作りたいけれど、何から始めればいいかわからない」とお悩みなら、ぜひ一度、私たちにお話を聞かせてください。

親身なヒアリングを通じて、あなたのビジネスの本質を一緒に見つけ、それを世界に向けて発信するお手伝いをさせていただきます。

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