
こんにちは!デザイナーのはまねこです。
実は私、前職が印刷会社のデザイン室でした。かれこれ25年くらい前になるので、まだ紙版で版下を作成していた時代です。写真はポジからスキャンして、データ持ち込みはMOでした…年齢がバレますね!!
さて。その頃は名刺やショップカードを手軽にちょっとだけ印刷したい…というのは、結構贅沢なご注文でした。大きな会社の名刺でも、いっぺんに注文を受けて校正・面付けをして何十人分を印刷するのが当たり前。版を起こすのにも金額がかかるので、小部数というのはとても割高だったのです。
今はオンデマンド印刷が登場して、印刷業界は激変しました。当初はオンデマンド言うとどうしても印刷品質がオフセットより劣るイメージでしたが、今はとてもキレイです!特に文字やイラスト系ならほとんど気にならないレベルで、表面加工(PP貼りなど)も可能な印刷所が増えています。
オンデマンドってなに?
オンデマンド(On Demand)=「要求に応じて」
つまり「必要な時に、必要な分だけ印刷できる」のが、オンデマンド印刷です。レーザープリンタやインクジェットプリンタと同じようなデジタル印刷方式なので、
🔸「印刷する内容をそのままデータで送って、すぐ出力できる」
🔸「1枚だけでも印刷できる」
🔸「版を作る必要がない」
という意味で、オフィスや家庭のプリンタと似た“しくみ”で印刷するので、版を起こして印刷部数が多い方が安くなるオフセット印刷と違って、小部数印刷に向いています。
ちょっとだけ欲しい!に対応
✅ 少ない枚数だけ作りたい(名刺・ポストカードなど)
✅ 内容をちょこちょこ変えて印刷したい(セミナー資料、イベント情報など)
✅ 試作品やテスト印刷をしたい
手軽になった分、用紙にこだわったり、印刷の色味を変えてバリエーションを出したり、といった工夫ができるようになりました。
名刺にオススメの用紙について
標準的で使いやすい紙
🔸アートポスト(180kg〜220kg)
→ ほどよいツヤで高級感あり。写真やカラー印刷が映えます。
🔸マットコート紙(180kg〜220kg)
→ 表面に光沢が少なく落ち着いた印象。文字も見やすく、ビジネス用途に最適。
ちょっと差をつけたいビジネス用
🔸OKマットポスト
→ マットなのに発色も良く、落ち着いたトーンで品のある仕上がりに。
🔸ヴァンヌーボV(195kgなど)
→ ほんのりナチュラルな白で手触りもやさしい。上品でこだわり感が出ます。
手触り重視・印象に残したい
🔸クラフト紙(180kg)
→ ナチュラル・エコ感を演出。カフェや雑貨系にぴったり。
🔸ファンシーペーパー(アラベール、マーメイド、しこくてんれい等)
→ 凹凸のある質感やラフな手触りで「特別感」を演出できます。クリエイティブ業や個人名刺におすすめ。
記憶に残る変わり種
🔸ホワイトクラフトや黒紙+箔押し
→ 視覚インパクト大!黒紙に白インクや箔を使うと超個性的に。
🔸ケント紙
→ パリッとした質感で書き込みやすく、メモ名刺や診察券風にも。
————–
通販の印刷会社で、用紙サンプルを無料で送ってくれるところもあります。ご自分でショップカードや名刺を印刷する前に取り寄せて検討してみてもいいでしょう。
らいふぼーとでは各種印刷物のデザインも承っております!小部数のオンデマンド印刷からオフセットの大量印刷までお任せください。