こんにちは。名古屋市守山区を拠点に活動する「らいふぼーと」です。2003年の設立以来、私たちは「ITでワクワクを創造する」という理念のもと、多くの企業様や店舗様のウェブサイト制作と運用をサポートしてきました。
ホームページ制作を依頼する際、「何を準備すればいいのかわからない」という声をよく耳にします。実は、制作前の準備こそが、理想のウェブサイトを実現するための最重要ポイントなのです。
今回は、私たちが長年の経験から学んだ、お客様にぜひ準備していただきたい情報リストをご紹介します。これらを事前に整理していただくことで、制作期間の短縮や手戻りの削減につながり、結果的にストレスのない制作プロセスを実現できます。
なぜ事前準備が重要なのか?
ホームページ制作は、家を建てることに似ています。設計図もなく、材料も揃えずに建築を始めたら、どうなるでしょうか。きっと何度もやり直しが発生し、完成までに時間がかかり、理想とは程遠い仕上がりになってしまうでしょう。
ウェブサイトも同じです。制作前の準備が不十分だと、「イメージと違う」「こんな機能が欲しかった」という問題が後から次々と発生します。私たちは2003年から数多くのプロジェクトに携わってきましたが、スムーズに進むプロジェクトには共通点があります。それは、お客様が事前にしっかりと情報を整理されていることです。
特に現在は「AIエージェント元年」と呼ばれる時代です。コンテンツ生成の効率は飛躍的に向上していますが、だからこそお客様の想いや独自の強みを深く理解し、正確に言語化する作業の重要性が高まっています。AIがどれだけ進化しても、お客様のビジネスの核心を理解できるのは、お客様ご自身と、親身にヒアリングする私たちだけなのです。
この記事を読み進めながら、ぜひメモを取っていただくことをおすすめします。すべての情報が今すぐ揃わなくても大丈夫です。まずは「何を準備すべきか」を知ることが、成功への第一歩となります。
目的と戦略を明確にする情報
ホームページ制作において最も大切なのが、「なぜこのサイトを作るのか」という目的の明確化です。目的が曖昧なまま制作を進めると、見た目は美しくても、ビジネスの成果につながらないサイトになってしまいます。
ビジネスの真の目的を言語化する
まず考えていただきたいのは、ホームページを通じて何を達成したいのかという点です。「ブランドの認知度を上げたい」「新規顧客を獲得したい」「既存顧客との関係を深めたい」「採用活動を強化したい」など、目的はさまざまです。
例えば、以前担当させていただいた製造業のお客様は、当初「とにかくおしゃれなサイトが欲しい」とおっしゃっていました。しかし、ヒアリングを重ねるうちに、真の目的は「技術力の高さを取引先に伝え、大口案件を獲得すること」だと分かりました。そこで私たちは、デザインの美しさよりも、技術力を具体的に示す施工事例や実績データを前面に出す設計を提案しました。結果として、公開から3ヶ月で複数の大手企業から問い合わせをいただくことができました。
このように、目的が明確になると、デザインの方向性、必要な機能、掲載すべきコンテンツがすべて決まってきます。「目的達成をサポートするホームページ制作」が私たちのモットーですから、この部分は特に時間をかけてヒアリングさせていただいています。
ターゲットユーザーを具体的に描く
次に重要なのが、「誰に向けて発信するのか」というターゲット設定です。ここでポイントなのは、できるだけ具体的にイメージすることです。
「30代女性」ではなく、「30代後半の子育て中の女性で、週末に家族で出かける場所を探している。スマホでの情報収集が中心で、口コミを重視する」というように、具体的なペルソナ(理想的な顧客像)を描きます。
ターゲットが明確になると、デザインのトーン、使用する言葉遣い、掲載する写真の雰囲気まで、すべての判断基準ができます。私たちが大切にしている「伝わるデザインと設計」は、このターゲット理解から始まるのです。
ある飲食店のお客様は、「若い人にも来てほしいけど、常連のご年配のお客様も大切にしたい」というジレンマを抱えていました。そこで私たちは、トップページは親しみやすく現代的なデザインにしつつ、メニュー紹介ページでは文字サイズを大きくし、落ち着いた雰囲気にするという工夫を提案しました。一つのサイトでも、ページごとにターゲットに合わせた設計が可能なのです。
競合他社のウェブサイトを分析する
競合他社のサイトを事前に確認しておくことも重要です。これは単に真似をするためではなく、業界の標準を知り、その上でどう差別化するかを考えるためです。
お客様に「気に入っている競合サイト」と「イマイチだと思う競合サイト」を3つずつ挙げていただくと、非常に参考になります。「このサイトのここが分かりやすい」「この情報が足りない」といった具体的なポイントを教えていただくことで、お客様の好みや価値観が見えてきます。
また、競合分析を通じて、お客様のビジネスの強みが明確になることも多いです。「他社はこういう情報を出しているけれど、うちにはこんな独自のノウハウがある」といった発見が、サイトの核となるコンテンツにつながります。
私たちは「統一感のあるブランドづくり」を大切にしていますが、それは他社と同じことをするのではなく、お客様ならではの強みを一貫して伝えることを意味しています。
コンテンツの素材を整理する
ウェブサイトの成否を分けるのは、掲載するコンテンツの質と量です。どれだけデザインが優れていても、中身が薄ければ訪問者の心には響きません。
サービスや製品の強みを深掘りする
お客様のサービスや製品について、できるだけ詳しい情報を集めてください。ここで重要なのは、「当たり前だから書かなくてもいいだろう」と思っていることこそ、実は強みになる場合が多いということです。
例えば、ある建築会社のお客様は「うちは普通のことしかやっていない」とおっしゃっていました。しかし詳しく聞いてみると、職人さんが完成後も定期的に点検に訪れるサービスを、無料で何十年も続けていたのです。これは他社にはない大きな強みですが、お客様にとっては「当然のこと」だったため、重要性に気づいていませんでした。
このような隠れた強みを引き出すために、私たちは親身なヒアリングを心がけています。時には「なぜそのサービスを始めたのですか」「お客様からどんな感想をいただきますか」といった質問を重ねることで、お客様自身も気づいていなかった価値が見えてくることがあります。
用意していただきたい情報としては、以下のようなものです。
- サービスや製品の詳細説明
- 他社との違いや独自性
- 開発の背景やこだわりのポイント
- 使用している材料や技術の特徴
- 保証やアフターサービスの内容
実績や事例を具体的に示す
「どんな実績がありますか」と聞かれて、すぐに答えられるよう準備しておくことも大切です。具体的な数字や事例は、訪問者の信頼を得るための最強のコンテンツです。
私たちがサポートさせていただく中で、「施工例などを投稿できるサイト」を希望されるお客様が増えています。これは正しい判断です。実際の事例を豊富に掲載することで、訪問者は「自分の場合はどうなるだろう」と具体的にイメージできるようになります。
収集していただきたい実績情報は次のとおりです。
- 過去の代表的なプロジェクトの概要
- お客様の声や感想(できれば写真付き)
- ビフォーアフターの写真
- 納期や予算の規模感
- 解決した課題やその方法
ある工務店のお客様は、過去10年分の施工事例を写真と共にまとめてくださいました。これをカテゴリー別に整理してサイトに掲載したところ、「こういう事例を探していた」という問い合わせが増え、成約率が大幅に向上しました。事例の量と質は、そのまま信頼の証となるのです。
企業の理念や想いを言葉にする
企業の沿革、ミッション、代表者のメッセージといった情報も重要です。これらは一見地味に見えますが、「この会社に依頼したい」と思ってもらうための重要な要素です。
特に代表者の顔が見えることは、信頼感につながります。「どんな人がやっているのか分からない会社」と「代表者の顔と想いが伝わる会社」では、後者の方が圧倒的に選ばれやすいのです。
私たち「らいふぼーと」も、「ITでワクワクを創造する」という理念を明確に掲げています。この理念があるからこそ、単なる制作会社ではなく、お客様のビジネスパートナーとして末永くお付き合いできる関係を築けていると自負しています。
準備していただきたい情報は以下です。
- 会社設立の経緯や歴史
- 大切にしている価値観や理念
- 代表者のプロフィールと想い
- スタッフの紹介(可能であれば)
- 今後のビジョンや目標
写真や動画などのビジュアル素材
視覚的な素材も非常に重要です。スマートフォンで撮影した写真でも構いませんが、できれば高解像度の画像を用意していただけると、プロフェッショナルな仕上がりになります。
私たちは「Webと紙の両軸」でのブランディングもサポートしていますので、パンフレットなどで使用している写真があれば、それらも共有していただけると統一感のあるデザインを実現できます。
必要な素材の例:
- 店舗や事務所の外観・内観写真
- スタッフの写真(できれば仕事中の自然な表情)
- 商品やサービスの写真
- 施工中・完成後の写真
- お客様との写真(許可をいただいた上で)
最近では動画コンテンツの需要も高まっています。スマートフォンで撮影した短い紹介動画でも、サイトに掲載することで訪問者の滞在時間が延び、興味を持ってもらいやすくなります。
デザインと機能の要望を整理する
どんなデザインが良いか、どんな機能が必要かを事前に考えておくことで、制作後の「こうしたかった」というズレを防げます。
伝えたい雰囲気やイメージ
「どんな雰囲気のサイトにしたいですか」と聞かれたとき、言葉で説明するのは難しいかもしれません。そんなときは、気に入っているウェブサイトのURLをいくつか教えていただくと、具体的なイメージが共有できます。
私たちは「カラーセラピーの魅力」にも着目し、色彩心理を活用したデザイン提案を行っています。例えば、信頼感を与えたいなら青系、親しみやすさを出したいなら暖色系といった具合に、色の選択一つで訪問者に与える印象は大きく変わります。
以下のような情報を整理しておくと、デザインの方向性が定まります。
- 好きな色、避けたい色
- 「信頼感」「先進性」「温かみ」など、伝えたい印象
- 参考にしたいウェブサイト3〜5サイト
- 既存のロゴやブランドカラー
- 競合との差別化ポイント
必要な機能をリストアップする
ホームページには様々な機能を追加できます。お問い合わせフォームは基本として、他にどんな機能が必要かを考えてみましょう。
例えば:
- ブログ機能(定期的に情報発信したい場合)
- 予約システム(美容院や飲食店など)
- 会員専用ページ(限定情報を提供したい場合)
- ギャラリー機能(写真を豊富に見せたい場合)
- 多言語対応(外国人顧客がいる場合)
私たちは基本的にWordPressを使用してサイトを構築します。WordPressは世界中で使われているCMS(コンテンツ管理システム)で、お客様自身でも簡単に更新できるのが特徴です。
「どの範囲を自分で更新したいか」も重要なポイントです。すべて自分で更新したい方には「セルフプラン」を、更新は任せたい方には「スタンダードプラン」をご提案しています。運用フェーズも含めて、お客様の成長を支え続けたいというのが私たちの想いです。
更新頻度と担当者の確認
サイト公開後、どのくらいの頻度で情報を更新する予定でしょうか。また、社内の誰が更新を担当するのかも決めておくと良いでしょう。
更新頻度が高い場合は、使いやすい管理画面が必須です。逆に、ほとんど更新しない場合は、シンプルな構成の方が管理しやすいかもしれません。
私たちは公開後も月額保守5,500円からのサポートプランをご用意しています。「更新の仕方が分からない」「急ぎで修正したい」といった場合も、サーバー管理を含めてしっかりとサポートいたしますので、ご安心ください。
予算とスケジュールの情報
最後に、現実的な予算とスケジュールについてお話しします。これらを最初に明確にしておくことで、お互いに無理のない計画を立てられます。
初期制作費用の目安
ホームページ制作にかけられる予算は、企業によって大きく異なります。数十万円から数百万円まで幅広いレンジがありますが、大切なのは予算に見合った最適な提案を受けることです。
私たちは基本的に無料のソフトウェアを使用するため、コストを抑えながらも高品質なサイトをご提供できます。セルフプラン、ミニマムプラン、スタンダードプランなど、お客様の予算と目的に応じた複数のプランをご用意していますので、まずは「このくらいの予算で考えている」という情報を教えていただければ、最適なプランをご提案します。
予算を伝えることは恥ずかしいことではありません。むしろ、早い段階で予算を共有していただくことで、その範囲内で最大の効果を出す方法を一緒に考えることができます。
月額運用費用の計画
ホームページは作って終わりではありません。サーバー費用、ドメイン費用、保守管理費用など、継続的なコストが発生します。
私たちの月額保守は5,500円からとなっており、サーバー管理やセキュリティ対策、簡単な更新作業などをカバーしています。公開後も末永くお付き合いできる関係を目指していますので、運用面での不安も事前にご相談ください。
希望の公開時期
「いつまでにサイトを公開したいか」というスケジュール感も重要です。特に、周年記念や新商品発表、イベント開催などに合わせたい場合は、早めにお知らせください。
一般的なホームページ制作には、ヒアリングから公開まで2〜3ヶ月程度かかります。ページ数や機能が多い場合は、さらに時間が必要です。逆算して、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
名古屋市守山区を拠点としている私たちは、近隣のお客様であれば直接お会いしてのミーティングも可能です。対面でのコミュニケーションは、細かいニュアンスの共有に役立ち、結果的にスムーズな制作につながります。
準備が生み出すワクワクする制作プロセス
ここまで、ホームページ制作前に準備していただきたい情報をご紹介してきました。リストを見て「大変そうだな」と思われたかもしれません。しかし、これらの情報を整理する過程自体が、実はとても価値のある時間なのです。
準備をしながら、お客様は自社のビジネスを見つめ直すことになります。「自分たちの強みは何だろう」「お客様に本当に伝えたいことは何だろう」と考えることで、ビジネスの核心が明確になります。これは、ホームページ制作だけでなく、今後のビジネス戦略全体にも役立つ気づきとなるはずです。
私たちにとっても、事前に情報を整理していただくことで、初回のヒアリングから深い議論ができます。表面的なやり取りではなく、お客様のビジネスの本質に迫ることができるのです。そうして生まれるのが、単に「伝える」だけでなく「伝わる」デザインと設計です。
準備が整ったプロジェクトは、驚くほどスムーズに進みます。お客様からも「思っていたより楽だった」「完成形が最初からイメージできた」といった声をいただきます。手戻りが少ないため、制作期間も短縮でき、結果的にコストパフォーマンスも向上します。
何より、お客様と私たちが同じ方向を向いて進めることが、最大のメリットです。信頼関係が早期に構築され、制作プロセス自体が「ITでワクワクを創造する」体験になります。完成したサイトを見たとき、「自分たちで作り上げた」という達成感を共有できるのです。
2003年の設立以来、私たちは多くのお客様のウェブサイト制作と運用をサポートしてきました。その経験から確信を持って言えるのは、「準備こそが成功の鍵」だということです。
情報がすべて揃っていなくても、まずはご相談ください。一緒に必要な情報を整理していくお手伝いもさせていただきます。お客様の想いを形にし、目的達成をサポートするホームページを、一緒に創り上げましょう。
お問い合わせ
ホームページ制作や運用・更新についてのご相談は、お気軽にご連絡ください。このリストを参考に準備を進めていただくと、より具体的で的確なご提案が可能になります。
- フォームでのご相談:お問い合わせ・ご相談ページより
- お電話:052-700-8712(平日 10:00〜19:00)
名古屋市守山区から、お客様の成長を支え続けます。