
こんにちは!デザイナーのはまねこです。
今回は私たちもデザインを依頼されることがある、ロゴについて書いてみようと思います。毎日どこかで見かけているのに、ふと気づくと心に残っている——そんなロゴってありますよね。目立ちすぎず、でも確かに「らしさ」を伝えてくる…その秘密、ちょっとのぞいてみませんか?
ロゴは大切な自己紹介です!
小さくても自分のビジネスを始めたとき、しっかりロゴを作成すると「ちゃんと始まった感じ」がしてちょっとワクワクしますよね。フリーランスやSOHOスタイルで活動する人にとっても、ロゴは大切な自己紹介のひとつ。そんなロゴを考えるヒント、少しでもお届けできたらと思います。
ロゴ作成のはじめの一歩 〜フォントの性格を使う〜
ロゴのデザインを頼まれたとき、最初に何から手をつけるでしょう?それぞれのデザイナーさんにやり方があると思いますが、私はまず、会社名のイニシャルやキーワードを色んなフォントでランダムにどんどん並べてみます。
ロゴづくりにおいて、フォント選びはとても大切な要素です。なぜなら、フォントにはそれぞれ性格や表情があるから。
どんなフォントを選ぶかで、見る人に与える印象は大きく変わります。
例えば、こんなイメージありますよね。
セリフ体(明朝など)
→ 伝統・知性・落ち着きのある印象。
法律事務所や学校、老舗の企業など、「信頼感」や「品格」を大切にしたい業種にぴったり。
サンセリフ体(ゴシックなど)
→ 現代的・力強い・フレンドリーな印象。
IT企業、スタートアップ、子ども向けサービスなど、親しみやすさや元気さを伝えたいときに。
手書き風・カジュアル系
→ 柔らかさ・ナチュラルさ・自由な雰囲気。
カフェや雑貨屋、保育・教育系など、「人のぬくもり」や「やさしさ」を感じてほしいロゴに◎。
モダン・デザインフォント
→ スタイリッシュで都会的な印象。
アパレルやアート系、洗練されたイメージを打ち出したいブランドにおすすめです。
フォント選びは “感覚” + “目的”
せっかく自分のロゴを考えるなら、フォントを選ぶときにイメージだけでなく、直感的な「好き嫌い」も大切にしてOKだと思います。ただ、それに加えて「このロゴで、自分のブランドをどう見られたいか?」という目的についても意識してみてください。
たとえば…
- 親しみやすく、話しかけやすいイメージにしたい
→ 柔らかめの丸ゴシックや手書き風フォントが合いそう。 - 信頼感やプロフェッショナルさを重視したい
→ キリッとした明朝体や整ったゴシック系が効果的。 - 他と差別化したい、印象に残したい
→ 個性的なデザインフォントや遊び心ある文字もアリ!
フォントは「言葉を伝える」だけじゃなく、感情や空気感をデザインするツールでもあります。
だからこそ、ロゴづくりのスタート地点として“フォントの持つ雰囲気”を掘り下げてみるのは、とてもおすすめです。
「マーク+文字」の組み合わせは流用しやすい
最近のロゴデザインでは、シンボルマークとロゴタイプ(文字)を組み合わせたスタイルもよく見かけます。
たとえば…
- 「社名のイニシャル」でマークを作る
- 「サービス名やブランド名」はシンプルに文字で表現する
このスタイルのいいところは、マークだけでも認識してもらえる場面が増えること。
SNSのアイコンやファビコン、スマホ表示など、ロゴを“ぎゅっと”縮小して使うシーンでも視認性が高くなるんです。
しかも、マークと文字を縦に並べたり横に並べたり、場面に応じて使い分けできるのも便利!
イメージ探しには“視覚のインプット”も大切
いざロゴを考えようと思っても、いきなりアイデアが湧くわけじゃないですよね。
私の場合、まず社名のイニシャルをいくつかフォント違いで並べてみて、「どんな雰囲気が似合うかな?」と考えることからスタートします。
さらに最近は、フリー素材のアイコン集やモノクロのシンボルマークなどを参考にすることもあります。
たとえば…
- ロゴアイデアのベースにしたい形を探す
- 使いたいモチーフ(猫、葉っぱ、星…など)の表現方法をチェックする
- モノクロのバランス感や線の太さの参考にする
ロゴに限らず、“視覚のインプット”をたくさんしておくと、自分の引き出しが増えるんですよね。
PinterestやICONS8、icooon-monoなどもおすすめです!
次回は、実際にロゴのアイデアを形にしていく“実践編”! 身近な素材からのヒントや、無料ツールを使った簡単な作り方などをご紹介します。