ディレクションとコーディングを担当している井原です。
本日、弊社にてFTP（エフティーピー）情報を持っていないサイトの更新をご依頼いただき、お客様のサイト更新ができない。といった事例がありました。
普段何も考えず、あたりまえのようにFTP、FTPと言っていたのですが、ここで改めてFTPをおさらいしていこうと思います。
FTPとは？
「FTP（エフ・ティー・ピー）」とは、インターネット上でファイルをやり取りする仕組みの一つです。ウェブサイトの管理やサーバーへのファイル転送などでよく使われていますが、初めて耳にする方にとっては少し難しそうに感じるかもしれません。
FTPとは何の略？
FTPは File Transfer Protocol（ファイル・トランスファー・プロトコル） の略です。直訳すると「ファイル転送のための通信規約」となります。
簡単に言えば、インターネットを使って、あるコンピュータ（サーバー）と自分のコンピュータの間でファイルを送受信するためのルールや仕組みです。
FTPの用途
FTPは以下のような場面で使われます。
・Webサイトの更新
HTMLファイルや画像などをサーバーにアップロードするときに使います。
・バックアップの取得
サーバーからローカルにファイルをダウンロードして保管できます。
・データのやり取り
複数の人が同じサーバー上でファイルを共有する場合にも便利です。
FTPの仕組み
FTPを使うには、基本的に以下の情報が必要です。
・FTPサーバーのアドレス
・ユーザー名（ID）
・パスワード
この情報を使ってFTPソフトで接続することで、ファイルのやり取りができるようになります。
主なFTPソフト（クライアント）
初心者にも使いやすいFTPクライアントには以下があります。
・FileZilla（ファイルジラ）
無料で高機能。Windows/Mac対応。
・WinSCP
Windows向け。SCPやSFTPにも対応。
・Cyberduck
Macユーザーに人気。シンプルなUI。
FTPとSFTPの違い
FTPは情報を暗号化せずに送信するため、セキュリティにやや不安があります。そのため、現在はSFTP（Secure FTP）という暗号化された通信ができるプロトコルを使うことが増えています。
・FTP
通信内容が暗号化されない
・SFTP
通信が暗号化されるので安全性が高い。
FTPを使うときの注意点
・パスワードの管理を徹底すること
・公開してはいけないファイルをアップロードしないこと
・できるだけSFTPなどの安全な方法を使うこと
FTPは、サーバーとのファイルのやり取りに欠かせない基本的な技術のひとつです。特にウェブサイトを運営している人にとっては必須の知識ですが、セキュリティ面にも注意が必要です。SFTPを使うことで、安全性を確保しながら効率的に作業を進めることができます。
FTPの操作は最初こそとっつきにくいかもしれませんが、基本を押さえれば決して難しいものではありません。小さな一歩から始めてみることで、ウェブの裏側の仕組みにも少しずつ詳しくなっていけるはずです。
ぜひ今回の記事を参考に、FTPの世界に一歩踏み出してみてください！
