はじめに:AIエージェント元年がもたらす変革の波
ウェブサイト制作の世界に、今、大きな変革の波が押し寄せています。
私たち「らいふぼーと」は、2003年の設立以来、名古屋市守山区を拠点に、多くのお客様のウェブサイト制作と運用をサポートしてまいりました。22年という歳月の中で、インターネットの世界は目まぐるしく変化してきました。しかし、私たちの変わらない思いは「ITでワクワクを創造する」こと。そして、ホームページを通じてお客様の成長を支え続けることです。
2025年8月5日、私たちは東京ビッグサイトで開催された「Google Cloud Next Tokyo ’25」に参加しました。そこで体感したのは「AIエージェント元年」という新しい時代の到来です。特に、Googleの生成AIモデルである「Gemini」と、それを企業向けに活用するためのプラットフォーム「Vertex AI」の組み合わせが描き出す「未来の働き方」は、私たちウェブ制作会社が提供すべき価値を根底から見直すきっかけとなりました。
この記事では、Google Cloud Next Tokyo ’25で得た知見をもとに、Vertex AIとGeminiがウェブ制作におけるコンテンツ管理をどのように変えていくのか、そして私たちがどのようにお客様の成長を支えていくのかをご紹介します。
最新技術の知見:Google Cloud Next Tokyo ’25で見えた未来
AIエージェントとは何か
まず、「AIエージェント」という言葉について説明しましょう。
AIエージェントとは、人間の指示を受けて自律的に判断し、複数のタスクを実行できる人工知能システムのことです。従来のAIが「質問に答える」「文章を生成する」といった単一のタスクに特化していたのに対し、AIエージェントは「目的を理解し、複数のツールを使いこなしながら、最適な結果を導き出す」ことができます。
例えば、「来週のセミナーに向けて、参加者リストを整理し、会場の予約状況を確認し、必要な資料を準備してください」という指示を出すと、AIエージェントは自分で手順を考え、複数のシステムにアクセスし、タスクを完了させることができるのです。
Vertex AIとGeminiの可能性
Google Cloud Next Tokyo ’25では、「Vertex AI+Geminiが描く未来の働き方」というテーマが大きく取り上げられていました。
Vertex AIは、Googleが提供するAI開発プラットフォームです。企業が独自のAIモデルを構築したり、Geminiのような高性能なAIモデルを安全に業務に組み込んだりするための基盤となります。一方、Geminiは高度な推論能力を持つ生成AIモデルで、テキスト、画像、動画など多様なデータを理解し、処理することができます。
この2つの技術が組み合わさることで、ウェブサイトのコンテンツ管理は大きく進化します。従来のように「人間が考えて、人間が入力して、人間が更新する」というプロセスから、「AIが最適なコンテンツを提案し、自動的に更新・最適化する」という新しい働き方への転換が現実味を帯びてきたのです。
制作会社に求められる専門性の進化
私たちのようなウェブ制作会社には、これまで以上に高度な専門性が求められる時代になりました。
単に「きれいなホームページを作る」だけでなく、最新のAI技術を理解し、それをお客様のビジネスにどう活かせるかを提案できる力が必要です。Google Cloud Next Tokyo ’25への参加は、まさにこの専門性を高めるための重要なステップでした。
私たちは、会場で得た知見を、名古屋のお客様に還元していきたいと考えています。AIという新しい技術を、お客様の「伝えたい」を「伝わるカタチ」に仕上げるための強力なツールとして活用していくのです。
コンテンツ管理の概念が変わる:従来型から未来型へ
従来のコンテンツ管理の課題
ウェブサイトのコンテンツ管理、つまりCMS(Content Management System)について、まず整理しましょう。
CMSとは、ウェブサイトの文章や画像などのコンテンツを管理するシステムのことです。WordPress(ワードプレス)が代表的な例で、専門知識がなくてもブログ記事を投稿したり、ページを更新したりできる便利なツールです。
しかし、従来のCMSには課題がありました。
まず、コンテンツの作成には多くの時間と労力が必要です。「何を書けばいいかわからない」「SEO対策を考えると頭が痛い」「更新する時間がない」といったお悩みを、私たちはお客様から数多くお聞きしてきました。
また、一度作成したコンテンツの管理も大変です。情報が古くなっていないか、SEO効果は維持できているか、訪問者に合った内容になっているか。これらをすべて人の手でチェックし続けるのは、現実的に困難です。
AIエージェントがもたらす動的なコンテンツ生成
Vertex AIとGeminiの組み合わせは、この課題を根本から解決する可能性を秘めています。
未来のコンテンツ管理では、ウェブサイトの訪問者一人ひとりに最適化された内容を、リアルタイムで生成・表示することが可能になります。
例えば、製造業のお客様のウェブサイトを訪れた人が、以前「環境対策」に関するページを見ていたとします。次に訪問したとき、AIエージェントはその履歴を分析し、トップページに「最新の環境配慮型製品」の情報を優先的に表示するといったことができるのです。
これは単なる「おすすめ機能」ではありません。訪問者の業種、企業規模、過去の行動パターンなどを総合的に判断し、その人にとって最も価値のある情報を、最適な言葉遣いで提示する。そんな高度なパーソナライゼーションが実現します。
Geminiの高い推論能力があるからこそ、「この訪問者は何を求めているのか」「どんな言葉が響くのか」を深く理解し、コンテンツをその場で生成できるのです。
コンテンツライフサイクルの自動管理
もう一つの大きな変化は、コンテンツの「鮮度管理」が自動化されることです。
ウェブサイトの情報は、時間とともに古くなります。製品の仕様が変わったり、サービス内容が更新されたり、法律が改正されたりします。しかし、すべてのページを常に最新に保つのは、人の手では限界があります。
Vertex AI上で動くAIエージェントは、ウェブサイト全体を継続的に監視し、「このページの情報は3か月前のものです」「このサービス紹介は最新のプランに更新が必要です」といった判断を自動的に行います。
さらに、軽微な修正であればAI自身が更新案を作成し、担当者に提案することも可能です。例えば、「昨年の実績」という表現を「最新の実績」に変更したり、古い写真を新しいものに差し替えることを提案したり。こうした細かな作業から解放されることで、人間はより戦略的な業務に集中できるようになります。
未来の働き方とウェブ制作の融合
Google Cloud Next Tokyo ’25で強調されていた「未来の働き方」とは、まさにこのような変化を指しています。
人間とAIが協働し、それぞれの得意分野を活かしながら、より高い価値を生み出す。AIは大量のデータ処理や定型的なタスクを担当し、人間は創造的な企画やお客様との深いコミュニケーションに注力する。
私たち「らいふぼーと」も、この新しい働き方をお客様に提供していきたいと考えています。ウェブサイトの運用負担を減らしながら、コンテンツの質と鮮度を高める。そんな理想的な状態を、Vertex AIとGeminiの力を借りて実現していくのです。
AIを活用したコンテンツ制作:私たちの実践と提案
ChatGPTセミナーで得た知見
私たちは、AI技術の活用について、すでに実践的な取り組みを進めています。
2025年8月6日、愛知県商工会連合会東尾張支部青年部の皆様に向けて、「ChatGPTを使って会社の魅力を引き出すコピーづくり」というテーマでセミナーを開催しました。
このセミナーでは、単にChatGPTの使い方を説明するのではなく、「AIを使って企業の想いをどう引き出すか」「魅力的なコピーを生成するために、どんな質問をAIに投げかければいいか」といった実践的なノウハウをお伝えしました。
参加された経営者の方々からは、「AIは難しいと思っていたが、使い方次第で強力なパートナーになることがわかった」「自社の強みを言語化するのに苦労していたが、AIとの対話を通じて新しい視点が得られた」といった声をいただきました。
この経験を通じて、私たちが確信したことがあります。それは、AIは単なる作業ツールではなく、「想いを引き出し、形にするためのパートナー」だということです。
AIコピーライティングの実践例
具体的な例をご紹介しましょう。
ある製造業のお客様が、自社の技術力をアピールするキャッチコピーを求めていました。担当者の方は「うちの技術は素晴らしいんだけど、どう表現すればいいかわからない」と悩んでいらっしゃいました。
そこで私たちは、ChatGPTを活用したコピー制作のプロセスを提案しました。まず、お客様へのヒアリングで得た情報(創業年数、技術の特徴、お客様の声など)をAIに入力します。次に、「競合との違いは何か」「どんなお客様に選ばれているか」といった質問をAIに投げかけ、対話を重ねていきます。
このプロセスを通じて、「60年の経験が生み出す、ミクロン単位の精密技術」という、技術力と歴史を端的に表現したコピーが生まれました。お客様からは「自分たちでは思いつかなかった表現だが、まさに伝えたかったことが言葉になった」と喜んでいただけました。
このように、AIは人間の創造性を代替するのではなく、むしろ引き出し、増幅するツールなのです。
LLM時代のSEO戦略
もう一つ、私たちが重視しているのが「LLM時代におけるSEOの本質」です。
LLMとは「Large Language Model(大規模言語モデル)」の略で、ChatGPTやGeminiのような、膨大なテキストデータから学習した高性能なAIのことを指します。これらのAIが検索エンジンに組み込まれることで、従来のSEO対策が通用しなくなるのではないか、という不安の声も聞かれます。
しかし、私たちの考えは違います。SEOの本質は、技術的なテクニックではなく、「ユーザーにとって価値ある情報を、わかりやすく提供すること」です。この本質は、AI時代になっても変わりません。
むしろ、Geminiのような高度なAIは、コンテンツの「質」をより正確に評価できるようになります。表面的なキーワードの詰め込みや、小手先のテクニックは通用しなくなり、本当に価値のあるコンテンツこそが評価される時代になるのです。
私たちは、Vertex AIとGeminiの技術を活用しながら、「AIに評価されるコンテンツ」ではなく「人に価値を提供し、結果としてAIにも正しく評価されるコンテンツ」を作っていきます。
お客様の想いを形にするAI活用
ここで強調したいのは、私たちはAI技術を「効率化のため」だけに使うのではない、ということです。
ChatGPTセミナーでも感じたことですが、AI最大の価値は、「言語化が難しい想いや価値を、対話を通じて引き出し、形にできること」にあります。
多くの経営者や担当者の方は、自社の強みや魅力を深く理解しています。しかし、それを言葉にするのは簡単ではありません。「何が特別なのか」「どう表現すればお客様に伝わるのか」。そこで悩んでしまうのです。
AIとの対話は、この「言語化」のプロセスを助けてくれます。AIが質問を投げかけ、様々な角度から情報を引き出し、複数の表現パターンを提示してくれる。その中から、「これだ!」という表現を見つけることができるのです。
私たち「らいふぼーと」は、このAI活用のノウハウを、名古屋を中心とした地域のお客様に提供し、それぞれの企業が持つ独自の価値を、ウェブサイトというカタチで世界に発信するお手伝いをしていきます。
運用の自動化と強固な基盤:安心して任せられる体制
WordPressとAIの連携が生み出す新しい可能性
ウェブサイトのコンテンツ管理システムとして、私たちは基本的にWordPressを採用しています。
WordPressを選ぶ理由は、その柔軟性と拡張性の高さにあります。世界中で使われているオープンソースのソフトウェアであり、基本的に無料で利用できます。そして何より、お客様ご自身で記事を投稿したり、ページを更新したりできる使いやすさが魅力です。
このWordPressと、Vertex AIの技術が連携する未来を、私たちは描いています。
例えば、お客様がWordPressの管理画面で記事を書いているとき、AIがリアルタイムでサポートしてくれる。「このタイトルは検索されやすいキーワードを含んでいます」「この段落は少し長いので、2つに分けた方が読みやすいでしょう」「この内容に合う画像を生成しましょうか」といった提案を、執筆しながら受けられるのです。
さらに、過去の記事の中から、現在書いている内容と関連性の高いものを自動的に見つけ出し、内部リンクを提案することもできます。こうした細かなSEO対策を、専門知識がなくても自然に実践できるようになるのです。
お客様の負担を軽くする自動化の仕組み
私たちのビジョンの一つは、「お客様のご負担を軽くする」ことです。
ウェブサイトは作って終わりではありません。継続的に情報を更新し、鮮度を保ち、訪問者にとって価値あるメディアであり続ける必要があります。しかし、多くの企業にとって、この「継続的な更新」が大きな負担となっています。
日々の業務に追われる中で、「ブログを書かなきゃ」「新製品の情報を追加しなきゃ」と思いながらも、なかなか手が回らない。その結果、ウェブサイトが放置され、情報が古くなり、検索順位も下がっていく。こうした悪循環を、私たちは数多く見てきました。
AIによる自動化は、この負担を大きく軽減します。
定型的な更新作業は自動化し、コンテンツの提案はAIに任せ、人間は最終的な判断と承認に集中する。こうした役割分担によって、ウェブサイトの運用にかかる時間を大幅に削減できるのです。
例えば、毎月の「お知らせ」欄の更新。これまでは担当者が手動で入力していたものを、AIが社内の情報システムと連携して自動的に原稿を作成し、担当者は確認とワンクリックでの承認だけで済む。こうした小さな自動化の積み重ねが、大きな負担軽減につながります。
継続的な情報発信がもたらす成果
ウェブサイトにおいて、継続的な情報発信は極めて重要です。
検索エンジンは、定期的に更新されているウェブサイトを高く評価します。また、訪問者にとっても、常に新しい情報が追加されているサイトは信頼できる情報源として認識されます。
しかし、先ほども述べたように、継続的な更新は負担が大きい。そこでAIの出番です。
AIエージェントは、お客様の業界ニュースや関連トピックを自動的に収集し、「今月のブログ記事の候補」として提案してくれます。お客様は、その中から気になるテーマを選び、AIと対話しながら記事の骨子を作り、最後に人の手で仕上げる。こうしたプロセスによって、月に数本の記事更新が無理なく実現できます。
実際に、私たちがサポートしているお客様の中には、AIを活用したコンテンツ制作によって、ブログの更新頻度が月1回から週1回に増えた事例もあります。その結果、検索流入が3か月で約2倍に増加し、問い合わせ数も目に見えて増えたとのことでした。
透明性のある運用体制
AIによる自動化を進める上で、私たちが大切にしているのは「透明性」です。
「AIが勝手に判断して、勝手に更新している」という状態は避けなければなりません。お客様は常に、何が行われているのかを把握し、最終的な判断を下せる立場にいる必要があります。
そのため、私たちが提案するAI活用の仕組みでは、必ず「人間による承認」のステップを設けています。AIが提案した内容を、お客様が確認し、承認してから公開される。この透明性のあるプロセスによって、安心してAIを活用していただけるのです。
また、AIの判断根拠も可視化します。「なぜこの記事タイトルを提案したのか」「どのようなデータに基づいて、このコンテンツが必要だと判断したのか」。こうした情報を、わかりやすくお客様に提示することで、AIの判断を理解し、より良い意思決定ができるようになります。
セキュリティとリスク管理:公式サイトの責任
AI時代におけるセキュリティリスク
AIがウェブサイトの運用に深く関わるようになると、新たなセキュリティリスクも生まれます。
例えば、AIが生成したコンテンツに誤った情報が含まれていた場合、それが自動的に公開されてしまうリスク。また、AIシステムそのものが外部から攻撃を受け、不正な情報を発信させられる可能性。こうしたリスクに対して、私たちは真剣に向き合わなければなりません。
北海道警の偽サイト事例から学ぶこと
セキュリティの重要性を象徴する事例として、「北海道警の偽サイト」の問題があります。
この事件では、北海道警察の公式サイトによく似た偽サイトが作られ、誤った情報が発信されました。訪問者は本物と偽物を見分けることが難しく、混乱が生じました。
この事例は、「公式サイト」という看板を掲げる以上、その真正性と信頼性を守る責任が、ウェブサイト運営者にあることを改めて教えてくれます。
URLの確認、SSLサーバー証明書の導入、公式マークの表示など、基本的なセキュリティ対策はもちろんのこと、AI時代には「コンテンツの真正性」をどう担保するかという新しい課題にも取り組む必要があります。
私たち「らいふぼーと」は、お客様の公式サイトが常に安全で信頼できる情報源であり続けるよう、包括的なセキュリティ体制を提供しています。
Vertex AIによる異常検知とリアルタイム監視
Vertex AIの高度な処理能力は、セキュリティ対策にも活用できます。
従来のセキュリティ対策は、「既知の攻撃パターンを防ぐ」というアプローチが中心でした。しかし、AIを活用することで、「通常と異なる挙動を検知する」という、より高度な防御が可能になります。
例えば、ウェブサイトへのアクセスパターンを常時監視し、異常なトラフィックの急増や、不自然なログイン試行を検知します。AIは過去のデータから「正常な状態」を学習しているため、わずかな異常も見逃しません。
また、コンテンツの改ざんを検知することもできます。管理者が意図していない変更が加えられた場合、即座にアラートを発し、管理者に通知します。このリアルタイム監視によって、問題が大きくなる前に対処できるのです。
継続的なサーバー管理の重要性
ウェブサイトのセキュリティは、制作時だけでなく、運用中も継続的に維持する必要があります。
私たちが提供するサーバー管理サービスは、まさにこの継続的なセキュリティ対策を担っています。月額5,500円からという料金設定は、お客様にとって大きな負担にならない範囲で、プロフェッショナルなセキュリティ管理を受けられるように設計されています。
具体的には、以下のようなサポートを提供しています。
まず、WordPressやプラグインの定期的なアップデート。脆弱性が発見された際の緊急対応。バックアップの自動取得と保管。そして、不正アクセスの監視と対策。
これらの作業を、お客様ご自身で行うのは現実的ではありません。専門知識が必要であり、常に最新の脅威情報をキャッチアップしていなければならないからです。私たちが代行することで、お客様は安心して本業に集中できます。
AI時代になっても、いや、AI時代だからこそ、この「人間による継続的な管理」が重要になります。AIが提案する対策を、専門家の目で評価し、適切に実装する。この人間とAIの協働体制が、最も強固なセキュリティを生み出すのです。
保守サポートの具体的な内容
月額5,500円からの保守サポートには、セキュリティ対策だけでなく、様々なサービスが含まれています。
技術的なトラブルが発生した際の緊急対応。例えば、「ウェブサイトが表示されなくなった」「メールが送受信できない」といった問題に、迅速に対処します。
また、軽微なコンテンツ修正も対応範囲です。「電話番号が変わったので更新してほしい」「新しいスタッフの写真を追加したい」といったご要望に、お客様がWordPressの操作に不慣れな場合でも、私たちが代行します。
さらに、定期的なパフォーマンスチェック。ウェブサイトの表示速度が遅くなっていないか、エラーが発生していないか、検索順位に異変はないか。こうした健康診断を定期的に行い、問題があれば改善提案をします。
これらのサポートがあるからこそ、お客様は「ウェブサイトのことは、らいふぼーとに任せておけば安心」と感じていただけるのです。
コンテンツ管理の未来と長期的なパートナーシップ
制作からコンサルティングへの役割変化
Vertex AIとGeminiが変えるコンテンツ管理の未来において、私たちウェブ制作会社の役割は大きく変わっていきます。
従来の「ウェブサイトを作る会社」から、「AI活用を含めた総合的なウェブ戦略をコンサルティングする会社」へ。この転換が必要になってきています。
お客様が求めているのは、単に「見栄えの良いウェブサイト」ではありません。「ビジネスの成果につながるウェブサイト」であり、「運用負担が少なく、長期的に成長し続けるウェブサイト」です。
そのためには、デザインやコーディングのスキルだけでなく、AI技術の理解、データ分析の能力、マーケティングの知識、そしてお客様のビジネスを深く理解するコミュニケーション力が必要です。
私たち「らいふぼーと」は、Google Cloud Next Tokyo ’25への参加や、ChatGPTセミナーの実施を通じて、こうした総合的なコンサルティング能力を磨いてきました。そして、これからもお客様とともに学び、成長していきます。
想いを形にするプロセス
AI技術がどれだけ進化しても、変わらない大切なものがあります。それは、「お客様の想いを形にする」というプロセスです。
私たちのスタンダードプランの核となるのは、「親身なヒアリング」です。お客様のビジネスの背景、大切にしている価値観、どんなお客様に何を届けたいのか。こうした本質的な部分を、時間をかけて丁寧にお聞きします。
このヒアリングは、AIには代替できません。なぜなら、言葉になっていない想い、表情や声のトーンから感じ取れる熱量、質問を重ねることで初めて引き出される本音。こうした繊細な情報は、対面でのコミュニケーションだからこそ得られるものだからです。
例えば、ある建設会社のお客様とのヒアリングでのことです。最初は「他社と同じような会社紹介ページでいい」とおっしゃっていました。しかし、対話を深めていくうちに、「実は、地域の景観を守りながら工事をすることに誇りを持っている」という想いが見えてきました。
この想いを軸に、ウェブサイト全体のコンセプトを「地域とともに歩む建設会社」と設定しました。施工事例のページでは、完成した建物だけでなく、周辺環境との調和や、工事中の地域への配慮も紹介する構成にしました。
結果として、お客様からは「自分たちの本当の価値が伝わるサイトになった」と喜んでいただけましたし、地域密着を重視する発注者からの問い合わせが増えたそうです。
このように、親身なヒアリングから得られた「想い」をウェブサイトに反映させることこそが、私たちの最も重要な仕事です。そして、この想いを表現する際に、AIの力を借りてより効果的な言葉やビジュアルを生み出していくのです。
ブランド統一の重要性:WebとPaperの両軸
ウェブサイトは、企業のブランドを伝える手段の一つに過ぎません。パンフレットや名刺、チラシといった紙媒体も含めて、すべてのコミュニケーションツールが統一されたメッセージを発信することが重要です。
私たち「らいふぼーと」は、ウェブサイト制作だけでなく、パンフレット制作も手がけています。この「WebとPaperの両軸」でブランドづくりをサポートできることが、私たちの強みの一つです。
ウェブサイトで伝えているメッセージと、会社案内パンフレットの内容が異なっていたら、お客様は混乱してしまいます。また、デザインテイストがバラバラだと、企業イメージが定まりません。
私たちは、最初のヒアリング段階から、ウェブサイトと紙媒体の両方を視野に入れて、一貫したブランド戦略を提案します。カラー、フォント、写真のトーン、言葉遣い。これらすべてを統一することで、どのタッチポイントでも同じブランド体験を提供できるのです。
AI時代になっても、この「一貫性」の重要性は変わりません。むしろ、AIが様々なバリエーションのコンテンツを生成できるようになるからこそ、「ブレない軸」を持つことが、より重要になります。
Vertex AIを活用したコンテンツ生成でも、企業のブランドガイドラインをAIに学習させることで、どんなコンテンツを生成しても、一貫したトーンとスタイルを維持できるようになります。これは技術的に可能であるだけでなく、ブランド価値を守るために必須の取り組みです。
目的のあるウェブサイトを創る
私たちが大切にしているもう一つの考え方が、「目的のあるウェブサイト」です。
ウェブサイトは、作ること自体が目的ではありません。「新規顧客を獲得したい」「採用活動を強化したい」「既存顧客へのサポートを充実させたい」など、必ず何らかのビジネス目的があるはずです。
私たちは、ヒアリングの段階で、この「目的」を明確にすることから始めます。そして、その目的を達成するために最適な構成、デザイン、機能を提案します。
例えば、採用を強化したいという目的であれば、求職者が知りたい情報(社風、先輩社員の声、キャリアパスなど)を充実させます。また、応募のハードルを下げるために、エントリーフォームを簡潔にしたり、カジュアル面談の申し込みボタンを目立たせたりします。
新規顧客獲得が目的であれば、問い合わせ導線を最適化し、サービスの魅力が一目でわかるランディングページを作ります。さらに、信頼を醸成するために、実績や顧客の声を効果的に配置します。
このように、目的によってウェブサイトの設計は大きく変わります。そして、AIの活用方法も目的によって変わってきます。
採用サイトであれば、AIが応募者の質問に24時間対応できるチャットボットを設置したり、求職者の関心に合わせて社員インタビュー記事をレコメンドしたりする機能が有効でしょう。
営業支援が目的であれば、訪問者の業種や関心事を分析し、最適な製品情報やホワイトペーパーを提案するAIエージェントが役立ちます。
Vertex AIとGeminiの技術は、こうした「目的に応じたパーソナライゼーション」を実現する強力な基盤となるのです。
末永いお付き合いを目指して
私たち「らいふぼーと」は、ウェブサイトを納品して終わりではなく、お客様と末永くお付き合いできることを願っています。
ウェブサイトは生き物です。ビジネス環境が変われば、伝えるべきメッセージも変わります。新しい製品やサービスが生まれれば、それを伝える必要があります。競合が新しい戦略を打ち出せば、対応しなければなりません。
こうした変化に柔軟に対応し、ウェブサイトを常に最適な状態に保ち続けるには、長期的なパートナーシップが不可欠です。
私たちは、2003年の設立以来、多くのお客様と長いお付き合いをさせていただいています。中には、10年以上にわたってサポートさせていただいているお客様もいらっしゃいます。
長期的な関係だからこそ、お客様のビジネスを深く理解できます。何気ない会話の中から、新しいウェブ施策のアイデアが生まれることもあります。信頼関係があるからこそ、率直な改善提案もできます。
AI時代になっても、この「人と人とのつながり」の価値は変わりません。AIは強力なツールですが、最終的にビジネスを成功に導くのは、お客様との信頼関係に基づいたパートナーシップです。
私たちは、これからもお客様の成長を支え続けるパートナーとして、最新技術を取り入れながら、変わらぬ想いでサポートを続けてまいります。
地域密着の強み
名古屋市守山区を拠点とする私たちにとって、地域密着は大きな強みです。
何か困ったことがあれば、すぐに駆けつけることができます。オンラインでのやり取りも便利ですが、対面で話すことで初めて伝わることもあります。特に、重要な戦略を決める際や、大きなリニューアルを検討する際は、顔を合わせてじっくり話し合うことが大切です。
また、地域の商習慣やビジネス環境を理解していることも強みです。名古屋を中心とした東海地方の企業文化や、地域特有のマーケット特性を踏まえた提案ができます。
さらに、地域のネットワークを活かした協力体制も構築できます。写真撮影が必要であれば信頼できる地元のカメラマンを、動画制作が必要であれば実績豊富な地元の制作会社を紹介できます。
AI技術が世界中で活用される時代だからこそ、地域に根差したサポート体制の価値が高まると、私たちは考えています。
結論:未来を共に創造するパートナーとして
AIを味方につける時代
Vertex AIとGeminiが描くコンテンツ管理の未来は、単なる効率化に留まりません。ウェブサイトの役割そのものを再定義し、お客様のビジネスに今まで以上の価値をもたらす可能性を秘めています。
コンテンツが動的に最適化され、訪問者一人ひとりに合わせた情報提供が可能になる。更新作業の負担が軽減され、常に鮮度の高い情報を発信し続けられる。セキュリティリスクをAIが監視し、問題が起きる前に対処できる。
こうした未来は、もはや遠い先の話ではありません。技術は既に存在しており、あとは実装と活用の段階に入っています。
変わらない想い、進化する技術
私たち「らいふぼーと」は、2003年の設立以来、「ITでワクワクを創造する」という想いを大切にしてきました。そして、お客様の「伝えたい」を「伝わるカタチ」に仕上げることに情熱を注いできました。
この想いは、AI時代になっても変わりません。むしろ、AIという強力なツールを得ることで、より高いレベルでお客様の想いを形にできるようになります。
Google Cloud Next Tokyo ’25への参加を通じて、私たちは「AIエージェント元年」という新しい時代の到来を確信しました。そして、ChatGPTセミナーの実施を通じて、AIを実践的に活用するノウハウを蓄積してきました。
これらの経験と知見を、名古屋を中心とした地域のお客様に還元していくことが、私たちの使命です。
デザイン・機能・運用の一貫サポート
ウェブサイトは、デザイン、機能、運用のすべてが調和して初めて、真の価値を発揮します。
美しいデザインだけでは不十分です。使いやすい機能が備わっていなければ、訪問者は離れていきます。そして、どれだけ優れたサイトでも、適切に運用されなければ、時間とともに価値を失っていきます。
私たちは、この3つの要素すべてを一貫してサポートします。制作段階では、お客様の想いを反映したデザインと、目的を達成するための機能を提供します。公開後は、月額5,500円からの保守サービスで、セキュリティ、パフォーマンス、コンテンツの鮮度を維持します。
そして、Vertex AIとGeminiの技術を活用することで、この一貫サポートの質をさらに高めていきます。AIによる自動化で運用負担を軽減しながら、人間による専門的な判断で品質を担保する。この両立こそが、これからのウェブサイト運用のあるべき姿だと考えています。
お客様の成長を支え続けるビジョン
私たちのビジョンは、お客様の成長を支え続けることです。
ウェブサイトは、お客様のビジネスとともに成長していくべきものです。創業したばかりの企業には、信頼を築くためのシンプルで誠実なサイトが必要でしょう。事業が拡大すれば、より多くの情報を整理して伝えるサイトへと進化させる必要があります。新しい事業領域に進出すれば、それに対応したコンテンツを追加していきます。
私たちは、お客様のビジネスのステージに応じて、最適なウェブ戦略を提案し続けます。それが5年後、10年後であっても、変わらずサポートを続けていきたいと考えています。
AI技術が進化し、ウェブサイトの可能性が広がる中で、私たちも常に学び続けます。新しい技術を習得し、お客様に最適な形で提供していきます。Google Cloud Next Tokyo ’25のような最新技術イベントへの参加も、この学びの一環です。
名古屋から発信する、未来のウェブ制作
名古屋市守山区を拠点とする私たちですが、提供する技術とサービスは、東京や海外の最先端に決して劣りません。
Vertex AIやGeminiといったグローバルな技術を理解し、活用できる専門性を持ちながら、地域に根差したきめ細かなサポートを提供する。この組み合わせこそが、私たちの独自の価値です。
名古屋を中心とした東海地方には、優れた技術を持つ製造業、独自のサービスを展開する地域密着企業、これから成長しようとするスタートアップなど、多様な企業があります。
こうした企業の皆様が、AI時代においても競争力を維持し、さらなる成長を遂げるために、ウェブサイトというツールを最大限に活用していただきたい。それが私たちの願いです。
今すぐ始められる一歩
「AIを活用したウェブサイト」と聞くと、難しく感じるかもしれません。「うちにはまだ早い」と思われるかもしれません。
しかし、AI活用は、特別な企業だけのものではありません。規模の大小を問わず、どんな企業でも、その恩恵を受けることができます。
まずは、現在のウェブサイトの課題を整理することから始めましょう。「更新が追いつかない」「問い合わせが来ない」「競合に比べて見劣りする」など、何か困っていることはありませんか。
私たちに相談していただければ、現状を分析し、AI技術を含めた最適な解決策を提案します。大規模なリニューアルが必要な場合もあれば、小さな改善から始められる場合もあります。
大切なのは、「未来を見据えて、今、動き出すこと」です。
私たちと一緒に、未来を創りましょう
Vertex AIとGeminiが変えるコンテンツ管理の未来は、もうそこまで来ています。この変化の波を、脅威としてではなく、チャンスとして捉えましょう。
私たち「らいふぼーと」は、Google Cloud Next Tokyo ’25で得た知見と、22年間の実績に裏打ちされた経験をもって、お客様の「伝えたい」を「伝わるカタチ」に仕上げます。
デザイン、機能、運用のすべてを一貫してサポートし、お客様のビジネスが未来でも勝ち残るためのパートナーでありたいと考えています。
AI時代のウェブサイト制作について、ご質問やご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。名古屋市守山区の事務所にお越しいただいても結構ですし、オンラインでのご相談も承っております。
末永くお付き合いできるパートナーとして、お客様の成長を支え続けることが、私たちの喜びです。
未来を共に創造していきましょう。